「死神ひとり」

 

さあて、次の田宮さんの行き先は・・・?

「・・・驚いた。何故、生きている?金剛。」

僕の後ろから声がした。忘れもしない、仇敵の声。

『鵜堂ぅうううううぅ!!!』

振り返れば、そこには僕を殺そうとした『トラベラー』、鵜堂がいた。あの時、僕は殺されるはずだった。でも、咄嗟に金剛さんが僕を庇ってくれたんだ。飛び出した金剛さんが身代わりとなって僕は生き延びた。
金剛さんを犠牲にしてまで生き延びたのだから、卑怯者の汚名は甘んじて受けよう。だが、汚名を返上する機会が来るまでは耐えなければならないと思った。僕が死んだら誰が金剛さんの無念を晴らすんだ?
僕だ。僕がやるんだ。僕にしか出来ない仕事だ。僕がやらなければならないことだ。

『よくも金剛さんを殺してくれたなぁ!』

「・・・そうか、お前の能力は吸収系か。となると元は須々木辺りか?」

『須々木君・・・?ああ、彼も僕に力を貸してくれているよぉ。そんなことよりも鵜堂ぅ!デュエルだぁ!』

僕は既にデュエルディスクを構えていた。

『このデュエルで僕が勝ったらぁ、お前『お前のハラワタを喰らい尽くす。』るわぁ!』

僕は、怒っていた。生まれて初めて、本気で。
デュエルで借りを返す時が来た。デュエルで決着(ケリ)をつけるんだ。デュエルで『うどんが喰べたい。』

「理解不能な言動は相変わらずか。まあ、いいだろう。ただし、ワタシが勝ったら、お前には完全に死んでもらう。一度死んだら次はない、それが自然の摂理だからな。」

「『デュエルぅ!!』」

『死神』 LP4000
鵜堂   LP4000

『僕の先攻だよぉ!』

この世界でのルールはマスタールール3だ。先攻はドローも攻撃も許されていない。

『僕は―――――!』

そんな状況だから、力を貸してくれ!

『―――――アマジャステリアをペンデュラムゾーンにセットぉ!』

P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―
ペンデュラム・効果モンスター(オリジナルカード)
星9/闇属性/魔法使い族/攻0/守0
【Pスケール:青1/赤10】
(1):このカードをPゾーンに置いた場合、自分のデッキから『P・G(ペンデュラム・ゴッド)』カード1枚を手札に加えることができる。
【モンスター効果】
(1):このカードが戦闘を行う場合、エクストラデッキのペンデュラムモンスター1体を選択して発動できる。このカードの攻撃力は選択したモンスターの攻撃力分アップする。
(2):手札を1枚捨てることで、エクストラデッキにあるこのカードを自分の空いているペンデュラムゾーンに置くことができる。

『グルギシャアアアアアアアア!!!』

「っ!!」

ミイラと蛇を融合したような姿のモンスター、アマジャステリアが叫びながら現れた。上半身から伸びている十本の枝のようなものの先にはペンデュラムがぶら下がっていて、何だか神秘的だ。あ、鵜堂がアマジャステリアの声にビビってるぅ(↺)。

『この瞬間、アマジャステリアの効果が発動するよぉ!デッキからアマジャステリアを手札に加えるぅ!』

P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―
ペンデュラム・効果モンスター(オリジナルカード)
星9/闇属性/魔法使い族/攻0/守0
【Pスケール:青1/赤10】
(1):このカードをPゾーンに置いた場合、自分のデッキから『P・G(ペンデュラム・ゴッド)』カード1枚を手札に加えることができる。
【モンスター効果】
(1):このカードが戦闘を行う場合、エクストラデッキのペンデュラムモンスター1体を選択して発動できる。このカードの攻撃力は選択したモンスターの攻撃力分アップする。
(2):手札を1枚捨てることで、エクストラデッキにあるこのカードを自分の空いているペンデュラムゾーンに置くことができる。

アマジャステリアは上半身から伸びている枝を巧みに操り、デッキからカードを持ってきてくれた。ありがとう、アマジャステリア。

『続けて2枚目のアマジャステリアをペンデュラムスケールにセットぉ!』

「何っ?」

鵜堂が驚いている。多分、同じモンスターをペンデュラムゾーンに置いたからだ。

『グルグジャアアアアアアアア!!!』

『効果発動で3枚目のアマジャステリアをゲットぉ!』

じゃあ、教えてあげようかな。それがミスじゃないってことを。

『アマジャステリアはペンデュラムゾーンの場所によってスケールが変わるモンスターなんだよぉ。左なら1、右なら10ってねぇ!』

「!!」

『あははぁ!これで僕はレベル2から9までのモンスターを同時に召喚可能だぁ!揺れろぉ、神のペンデュラムぅ!天空に御座す光よ集まれぇ!ペンデュラム召喚!!まず1体目は僕の強さの証ぃ、P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―ぁ!』

P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―
ペンデュラム・効果モンスター(オリジナルカード)
星9/闇属性/魔法使い族/攻0/守0
【Pスケール:青1/赤10】
(1):このカードをPゾーンに置いた場合、自分のデッキから『P・G(ペンデュラム・ゴッド)』カード1枚を手札に加えることができる。
【モンスター効果】
(1):このカードが戦闘を行う場合、エクストラデッキのペンデュラムモンスター1体を選択して発動できる。このカードの攻撃力は選択したモンスターの攻撃力分アップする。
(2):手札を1枚捨てることで、エクストラデッキにあるこのカードを自分の空いているペンデュラムゾーンに置くことができる。

『ギュジャジャアアアアアアアアアア!!!!』

君にとっては初のデュエルだけど、よろしく頼むよ、アマジャステリア。

『続いてはぁ、僕と室井君の友情のモンスターぁ、神獣王バルバロスぅ!』

友情って良いよね。遊戯と城之内で「友情」、素晴らしいね。だから、僕と室井君の間にも友情があって当然だよね。

神獣王バルバロス
効果モンスター
星8/地属性/獣戦士族/攻3000/守1200
(1):このカードはリリースなしで通常召喚できる。
(2):このカードの(1)の方法で通常召喚したこのカードの元々の攻撃力は1900になる。
(3):このカードはモンスター3体をリリースして召喚する事もできる。
(4):このカードがこのカードの(3)の方法で召喚に成功した場合に発動する。相手フィールドのカードを全て破壊する。

『そしてぇ、僕と五条さんとの思い出のモンスターぁ、暗黒の召喚神!』

どんな思い出だったのかは忘れたけれど、きっと良い思い出だったに違いない。

暗黒の召喚神
効果モンスター
星5/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
「暗黒の召喚神」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードをリリースして発動できる。「神炎皇ウリア」「降雷皇ハモン」「幻魔皇ラビエル」のいずれか1体を手札・デッキから召喚条件を無視して特殊召喚する。このターン、自分のモンスターは攻撃できない。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「神炎皇ウリア」「降雷皇ハモン」「幻魔皇ラビエル」のいずれか1体を手札に加える。

『か、ら、のぉ?暗黒の召喚神をリリースして効果発動ぅ!幻魔皇ラビエルのご登場だよぉ!』

幻魔皇ラビエル
特殊召喚・効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻4000/守4000
このカードは通常召喚できない。自分フィールドの悪魔族モンスター3体をリリースした場合のみ特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時まで、リリースしたモンスターの元々の攻撃力分アップする。
(2):相手がモンスターの召喚に成功した場合に発動する。自分フィールドに「幻魔トークン」(悪魔族・闇・星1・攻/守1000)1体を特殊召喚する。このトークンは攻撃宣言できない。

『この効果を使ったターンは攻撃出来ないんだけどぉ、1ターン目だから関係ないんだよねぇ。も一つオマケで一時休戦だぁ。』

一時休戦
通常魔法
(1):お互いのプレイヤーは、それぞれデッキから1枚ドローする。次の相手ターン終了時まで、お互いが受ける全てのダメージは0になる。

『これで僕はターンエンドだぁ。さあぁ、鵜堂ぅ・・・デッキからカードを引けぇ。それが、お前の命のカウントダウンだぁ!』


1ターン目終了
『死神』 LP4000
手札:2枚
モンスター:P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―(攻0)、神獣王バルバロス(攻3000)、幻魔皇ラビエル(攻4000)
魔法&罠:P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―(Pゾーン左、スケール1)、P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―(Pゾーン右、スケール10)

鵜堂 LP4000
手札:6枚
モンスター:なし
魔法&罠:なし


「前回の雑さとは打って変わって、中々に考えているようだな。」

『褒めたって君を『ハラワタを喰う。』変わりないよぉ?』

「そうか。では、ワタシのターン。ドロー。」

鵜堂は居合い切りのような動作でカードを引いた。大根も簡単に切れそうな、力強くて恐い引き方だ。

「ワタシも準備を整えさせてもらうとしよう。墓地にモンスターがいないので、ガーディアン・エアトス2体を特殊召喚。」

ガーディアン・エアトス
効果モンスター
星8/風属性/天使族/攻2500/守2000
(1):自分の墓地にモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードに装備された自分フィールドの装備魔法カード1枚を墓地へ送り、相手の墓地のモンスターを3体まで対象として発動できる。そのモンスターを除外する。このカードの攻撃力はターン終了時まで、この効果で除外したモンスターの数×500アップする。

ガーディアン・エアトス
効果モンスター
星8/風属性/天使族/攻2500/守2000
(1):自分の墓地にモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードに装備された自分フィールドの装備魔法カード1枚を墓地へ送り、相手の墓地のモンスターを3体まで対象として発動できる。そのモンスターを除外する。このカードの攻撃力はターン終了時まで、この効果で除外したモンスターの数×500アップする。

『むむぅ・・・。』

「2体のエアトスでオーバーレイネットワークを構築。」

『エクシーズ召喚だとぉ!』

「現れろ、No.(ナンバーズ)15!運命の糸を操る地獄からの使者、漆黒の闇の中より舞台の幕を開けろ!ギミック・パペット-ジャイアントキラー!!」

No.(ナンバーズ)15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー
エクシーズ・効果モンスター
ランク8/闇属性/機械族/攻1500/守2500
レベル8モンスター×2
自分のメインフェイズ1でこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、相手フィールド上の特殊召喚されたモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターを破壊する。破壊したモンスターがエクシーズモンスターだった場合、さらにそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。この効果は1ターンに2度まで使用できる。

「効果発動。対象はバルバロスとラビエル。ダメージを与えられないのは残念だが、破壊できるだけで十分だ。」

神獣王バルバロス(破壊)
幻魔皇ラビエル(破壊)

『ぐううぅ・・・!』

「カードを1枚伏せてターンエンド。さあ、『死神』。ここからが本番だぞ。せっかくのデュエルだ、大いに楽しもうじゃないか。」


2ターン目終了
『死神』 LP4000
手札:2枚
モンスター:P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―(攻0)
魔法&罠:P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―(Pゾーン左、スケール1)、P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―(Pゾーン右、スケール10)

鵜堂 LP4000
手札:4枚
モンスター:No.(ナンバーズ)15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー(守2500、オーバーレイユニット0)
魔法&罠:伏せカード×1


『僕のターン、ドローぉ!』

僕は今引いたカードを視て、思わず頬が緩んだ。

『そうだねぇ、楽しむとしようかぁ・・・。ただし、僕が一方的にだけれどねぇ!僕はエキセントリック・デーモンを召喚!』

エキセントリック・デーモン
ペンデュラム・効果モンスター
星3/光属性/悪魔族/攻 800/守1000
【Pスケール:青7/赤7】
「エキセントリック・デーモン」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカード以外のフィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードとこのカードを破壊する。
【モンスター効果】
「エキセントリック・デーモン」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードをリリースし、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。

『そしてぇ、即座にリリースぅ!破壊するのはぁ、もちろんギミック・パペット-ジャイアントキラーぁ!』

No.(ナンバーズ)15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー(破壊)

『そしてぇ、アマジャステリアで鵜堂を攻撃ぃ!』

「攻撃力0のモンスターで攻撃だと?」

『むふふぅ。この瞬間、アマジャステリアの効果が発動するよぉ。』

P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―
ペンデュラム・効果モンスター(オリジナルカード)
星9/闇属性/魔法使い族/攻0/守0
【Pスケール:青1/赤10】
(1):このカードをPゾーンに置いた場合、自分のデッキから『P・G(ペンデュラム・ゴッド)』カード1枚を手札に加えることができる。
【モンスター効果】
(1):このカードが戦闘を行う場合、エクストラデッキのペンデュラムモンスター1体を選択して発動できる。このカードの攻撃力は選択したモンスターの攻撃力分アップする。
(2):手札を1枚捨てることで、エクストラデッキにあるこのカードを自分の空いているペンデュラムゾーンに置くことができる。

『僕のエクストラデッキにはねぇ、こんなカードが入っているんだよぉ。』

覇王龍ズァーク
融合・ペンデュラム・効果モンスター
星12/闇属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
【Pスケール:青1/赤1】
(1):このカードがPゾーンに存在する限り、相手フィールドの融合・S・Xモンスターは効果を発動できない。
(2):1ターンに1度、相手がドローフェイズ以外でデッキからカードを手札に加えた時に発動できる。そのカードを破壊する。
【モンスター効果】
ドラゴン族の融合・S・X・Pモンスター1体ずつ合計4体
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。相手フィールドのカードを全て破壊する。
(2):このカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
(3):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。デッキ・エクストラデッキから「覇王眷竜」モンスター1体を特殊召喚する。
(4):モンスターゾーンのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。このカードを自分のPゾーンに置く。

『さあ、アマジャステリアよぉ!贄を喰らいて、その力を得よぉ!ミミクリー・ユーサープぅ!』

『ギジャジャアアアアア!!』

P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―攻0→4000

「伏せカードへの警戒は無しか?魔法の筒(マジック・シリンダー)発動!」

魔法の筒(マジック・シリンダー)
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時、攻撃モンスター1体を対象として発動できる。その攻撃モンスターの攻撃を無効にし、その攻撃力分のダメージを相手に与える。

『当然してるよぉ!速攻魔法、痛魂の呪術を発動だぁ!』

痛魂の呪術
速攻魔法
(1):自分にダメージを与える効果を相手が発動した時に発動できる。その効果で発生する自分への効果ダメージは代わりに相手が受ける。

『死ねぇ!』

「それを通すと思うか?ハネワタを捨てて効果発動。ダメージは0だ。」

ハネワタ
チューナー・効果モンスター
星1/光属性/天使族/攻 200/守 300
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。このターン、自分が受ける効果ダメージは0になる。この効果は相手ターンでも発動できる。

『ちぃ、やるねぇ・・・。僕はセッティング済みのペンデュラムスケールを発動するよぉ。エキセントリック・デーモンを守備表示で特殊召喚だぁ。カードを1枚伏せてぇ、ターンエンドぉ。』


3ターン目終了
『死神』 LP4000
手札:0枚
モンスター:P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―(攻4000)、エキセントリック・デーモン(守1000)
魔法&罠:P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―(Pゾーン左、スケール1)、P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―(Pゾーン右、スケール10)、伏せカード×1

鵜堂 LP4000
手札:3枚
モンスター:なし
魔法&罠:なし


「ワタシのターン、ドロー。」

再び鵜堂にターンが回った。しかし、鵜堂の奴、デッキが随分と変わったなあ・・・。以前は【武神】だったけど、今は何だ?【ガーディアン】・・・か?

「大嵐を発動。お前のペンデュラムゾーンのカードと伏せカードを破壊する。」

大嵐
通常魔法
フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する。

『ちぃ。』

『ガギャギャギャギャアアアアア!!!!』
『グジャアアアアアアアアアアア!!!!』

P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―(破壊)
P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―(破壊)
伏せカード:破壊輪(破壊)

「お前の伏せカードは破壊輪だったか。」

破壊輪
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):相手ターンに、相手LPの数値以下の攻撃力を持つ相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その表側表示モンスターを破壊し、自分はそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。その後、自分が受けたダメージと同じ数値分のダメージを相手に与える。

『むむぅ・・・。』

「サモンプリーストを召喚し、効果発動。」

召喚僧サモンプリースト
効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻 800/守1600
(1):このカードが召喚・反転召喚に成功した場合に発動する。このカードを守備表示にする。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードはリリースできない。
(3):1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。デッキからレベル4モンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。

「手札の魔法カードを1枚捨てて、デッキからクレインを特殊召喚。」

聖鳥クレイン
効果モンスター
星4/光属性/鳥獣族/攻1600/守 400
このカードが特殊召喚した時、このカードのコントローラーはカードを1枚ドローする。

「クレインの効果で1枚ドロー。そして、クレインとサモンプリーストでオーバーレイネットワークを構築。」

『またしてもエクシーズ召喚だとぉ!!』

そうか、今の鵜堂のデッキはエクシーズデッキか。

「ホープ・ダブルをエクシーズ召喚!」

No.(ナンバーズ)39 希望皇ホープ・ダブル
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻 0/守2500
レベル4モンスター×2
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから「ダブル・アップ・チャンス」1枚を手札に加える。その後、「No.39 希望皇ホープ・ダブル」以外の「希望皇ホープ」Xモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は倍になり、直接攻撃できない。この効果は相手ターンでも発動できる。

「そして、効果発動。ダブル・アップ・チャンスを手札に加え、自身はホープとなり攻撃力は倍になる。」

No.(ナンバーズ)39 希望皇ホープ
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2500/守2000
レベル4モンスター×2
(1):自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。そのモンスターの攻撃を無効にする。
(2):このカードがX素材の無い状態で攻撃対象に選択された場合に発動する。このカードを破壊する。

No.(ナンバーズ)39 希望皇ホープ 攻2500→5000

『まさかぁ・・・!』

「ホープでアマジャステリアに攻撃。」

『アマジャステリアの効果ぁ・・・!』

「だが、ホープの効果で、エクシーズ素材を1つ取り除き、自身の攻撃を無効にする。これで、アマジャステリアは戦闘を行っていないために攻撃力アップはない。」

『ぐうぅ・・・。』

「そしてワタシは速攻魔法、ダブル・アップ・チャンスを発動。」

ダブル・アップ・チャンス
速攻魔法
(1):モンスターの攻撃が無効になった時、そのモンスター1体を対象として発動できる。このバトルフェイズ中、そのモンスターはもう1度だけ攻撃できる。この効果でそのモンスターが攻撃するダメージステップの間、そのモンスターの攻撃力は倍になる。

「攻撃力は更に倍になる。ホープ、アマジャステリアに攻撃だ!」

No.(ナンバーズ)39 希望皇ホープ 攻5000→10000

『迎撃しろぉ!アマジャステリアぁ!効果発動だぁ!』

P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア― 攻4000→8000

「だが届かない。」

P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―(破壊)

『グルギジャアアアアアアア!!!!』

『ぐあああああああぁ!!!』

『死神』 LP4000→2000

僕は凄まじい衝撃によって吹き飛び、何度も何度もバウンドしながら転がった。

「うぅ・・・鵜堂!よくも神である私に傷を付けたわね!」

「仏に会えば仏を斬り、鬼に会えば鬼を斬る。ならば、神に出会えば神を斬るのは当然だ。であるならば、『トラベラー』に出会えば『トラベラー』を斬るのは至極当然だとは思わんか?山代。」

「・・・?あっ!」

私は即座に顔に手をやった。なんと仮面が外れていたの。さっきの衝撃でどこかに落としたんだわ。

「か、仮面!仮面はどこ!?」

私は大慌てで辺りを捜した。一応、呼吸は出来る。でも、何だか息苦しい。息を止めて水中にいるみたい。この世界では仮面なしでも大丈夫のはずじゃなかったの?
仮面はすぐに見付かった。幸いにも近くに落ちていたわ。私は急いで仮面を身に付けた。

『ああぁ・・・。助かったぁ・・・。』

鵜堂に僕の顔を見られてしまった。けど、僕を「山代」って呼んだ?ひょっとして、今まで『僕を思い出して』くれた『トラベラー』の力を借りる時や思い出してる時、僕は皆と本当に一心同体になっている・・・?

『そうかぁ、そうかぁ・・・。鵜堂ぅ・・・僕の正体を見てしまったんだねぇ?でも、いいよぉ。僕が勝てば何の問題もないからねぇ。』

「やれるものならやってみろ。ワタシはカードを1枚伏せてターンエンドだ。」


4ターン目終了
『死神』 LP2000
手札:0枚
モンスター:エキセントリック・デーモン(守1000)
魔法&罠:なし

鵜堂 LP4000
手札:1枚
モンスター:No.(ナンバーズ)39 希望皇ホープ(攻5000、直接攻撃不可、オーバーレイユニット1)
魔法&罠:伏せカード×1


『僕のターン、ドローぉ。』

僕はフィールドを視て、ほくそ笑んだ。

『鵜堂ぅ・・・。余裕ぶっていられるのも今の内だよぉ。僕は思い出したんだからねぇ、鵜堂の特性をぉ・・・。』

「ほう?」

『鵜堂は自分と実力の近い者のところに現れるぅ・・・。殺し合いを楽しみたい君にピッタリの特性だったねぇ・・・。と言うことはだよぉ?君が僕の所に現れたってことはぁ、今の僕と君との実力に差があまりないってことだよねぇ?』

「そうだな。」

『まだそんな態度を取れるのかいぃ・・・。君の近くまで死が迫って来ているということなんだよぉ?分かってるぅ?』

「もちろん分かっている。だから、楽しいんじゃないか。」

鵜堂が笑った。僕を殺そうとした時と同じように。

『鵜堂ぅ・・・!まずは、そのニヤケ面から消し去ってやるよぉ!エキセントリック・デーモンの効果発動ぅ!自身をリリースして希望皇ホープを破壊だぁ!』

No.(ナンバーズ)39 希望皇ホープ(破壊)

『続いて、エクストラデッキのアマジャステリアの効果を発動ぅ!』

「!!」

『アマジャステリアを全て破壊すればどうにかなると思っていたかぁ?ざぁんねんだったなぁ!』

P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―
ペンデュラム・効果モンスター(オリジナルカード)
星9/闇属性/魔法使い族/攻0/守0
【Pスケール:青1/赤10】
(1):このカードをPゾーンに置いた場合、自分のデッキから『P・G(ペンデュラム・ゴッド)』カード1枚を手札に加えることができる。
【モンスター効果】
(1):このカードが戦闘を行う場合、エクストラデッキのペンデュラムモンスター1体を選択して発動できる。このカードの攻撃力は選択したモンスターの攻撃力分アップする。
(2):手札を1枚捨てることで、エクストラデッキにあるこのカードを自分の空いているペンデュラムゾーンに置くことができる。

『手札を1枚捨てて、自身をペンデュラムスケールにセッティング!』

『グルギジャアアアアアアアア!!!』

『そして、デッキから『P・G(ペンデュラム・ゴッド)』カード1枚を手札に!』

アマジャステリアが持ってきてくれたカードを受け取ると、これを僕は即座に墓地へと送る。

『これを捨てることで2体目のアマジャステリアもペンデュラムスケールに復帰ぃ!効果で『P・G(ペンデュラム・ゴッド)』カード1枚をゲットぉ!』

『ガジャジャギャアアアアアア!!!』

『さあさぁ、第二幕の始まりだぁ!天空の幕よぉ、開けろぉ!集えぇ、僕の元へぇ!ペンデュラム召喚!!復活せよ、3体目のアマジャステリアぁ!』

『ガルギジャアアアアアアア!!!』

P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―
ペンデュラム・効果モンスター(オリジナルカード)
星9/闇属性/魔法使い族/攻0/守0
【Pスケール:青1/赤10】
(1):このカードをPゾーンに置いた場合、自分のデッキから『P・G(ペンデュラム・ゴッド)』カード1枚を手札に加えることができる。
【モンスター効果】
(1):このカードが戦闘を行う場合、エクストラデッキのペンデュラムモンスター1体を選択して発動できる。このカードの攻撃力は選択したモンスターの攻撃力分アップする。
(2):手札を1枚捨てることで、エクストラデッキにあるこのカードを自分の空いているペンデュラムゾーンに置くことができる。

『戻って来いぃ、エキセントリック・デーモン!』

エキセントリック・デーモン
ペンデュラム・効果モンスター
星3/光属性/悪魔族/攻 800/守1000
【Pスケール:青7/赤7】
「エキセントリック・デーモン」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカード以外のフィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードとこのカードを破壊する。
【モンスター効果】
「エキセントリック・デーモン」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードをリリースし、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。

『そしてぇ、手札に加わった新たなP・G(ペンデュラム・ゴッド)をご紹介だぁ!通常召喚!来おい、P・G(ペンデュラム・ゴッド)―ネタミノチューズ―ぅ!』

P・G(ペンデュラム・ゴッド)―ネタミノチューズ―
ペンデュラム・チューナー・効果モンスター(オリジナルカード)
星1/闇属性/獣族/攻100/守100
【Pスケール:青1/赤1】
(1):「――――――――――」
【モンスター効果】
(1):このカードをシンクロ素材としたシンクロ召喚に成功した時、相手ライフに100ポイントのダメージを与え、自分は100ライフポイント回復する。
(2):自分がP召喚に成功した場合、エクストラデッキの表側表示のこのカードを自分フィールドに特殊召喚できる。

まるで、お釈迦様の垂らす蜘蛛の糸のように、遥か天空から降りてくる一本の紐。その先に括り付けられている逆さまの鼠が鳴いている。

『チュギギ!チュギギギ!!』

その鼠の歯の先には一本のペンデュラムが括り付けられ、垂れ下がっている。これぞ、P・G(ペンデュラム・ゴッド)―ネタミノチューズ―。

『ネタミノチューズはチューナーだよぉ。』

「シンクロ召喚か。」

『あったりぃ!レベル1のネタミノチューズにレベル3のエキセントリック・デーモンをチューニングぅ!来ぉい、古神ハストールぅ!』

古神ハストール
シンクロ・効果モンスター
星4/風属性/爬虫類族/攻2300/守1000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードがモンスターゾーンから墓地へ送られた場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。墓地のこのカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。装備モンスターは攻撃できず、効果は無効化される。
(2):このカードの効果で相手モンスターに装備されているこのカードがフィールドから離れた場合に発動する。自分はこのカードを装備していた相手モンスターのコントロールを得る。

『それからぁ、ネタミノチューズの効果発動ぅ。』

P・G(ペンデュラム・ゴッド)―ネタミノチューズ―
ペンデュラム・チューナー・効果モンスター(オリジナルカード)
星1/闇属性/獣族/攻100/守100
【Pスケール:青1/赤1】
(1):「――――――――――」
【モンスター効果】
(1):このカードをシンクロ素材としたシンクロ召喚に成功した時、相手ライフに100ポイントのダメージを与え、自分は100ライフポイント回復する。
(2):自分がP召喚に成功した場合、エクストラデッキの表側表示のこのカードを自分フィールドに特殊召喚できる。

鵜堂   LP4000→3900
『死神』 LP2000→2100

『さあぁ、今度こそ覚悟しろぉ!アマジャステリアの攻撃ぃ!スパイラル・ゴッド・ウィップぅ!』

P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア― 攻0→4000

「罠発動、方界降世。」

方界降世
通常罠
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。デッキから「方界胤ヴィジャム」1体を特殊召喚し、攻撃対象をそのモンスターに移し替えてダメージ計算を行う。
(2):自分のLPが相手より2000以上少ない場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。自分の手札・デッキ・墓地から「方界胤ヴィジャム」1体を選んで特殊召喚する。相手フィールドにのみモンスターが存在する状態で発動した場合、さらに「方界胤ヴィジャム」を2体まで選んで特殊召喚できる。

『なぁ!?』

そのカードを視た瞬間、僕は金剛さんがどんなカードを使っていたかを思い出した。

「デッキからヴィジャムを特殊召喚。」

方界胤ヴィジャム
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
(1):このカードは戦闘では破壊されない。
(2):このカードが相手モンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時に発動できる。モンスターゾーンのこのカードを永続魔法カード扱いとして自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置き、その相手モンスターに方界カウンターを1つ置く。方界カウンターが置かれたモンスターは攻撃できず、効果は無効化される。
(3):このカードの効果でこのカードが永続魔法カード扱いになっている場合、自分メインフェイズに発動できる。魔法&罠ゾーンのこのカードを特殊召喚する。

『鵜堂ぅううううぅぅぅううぅ!!それは金剛さんのカードだぁ!!!』

「その通りだが?」

『貴様ぁ!!!』

「アマジャステリアの攻撃対象をヴィジャムに強制変更。バトルだ。」

『おのれぇ!!!』

「ヴィジャムは戦闘で破壊されない。また、戦闘を行った後に効果発動。」

方界胤ヴィジャム
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
(1):このカードは戦闘では破壊されない。
(2):このカードが相手モンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時に発動できる。モンスターゾーンのこのカードを永続魔法カード扱いとして自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置き、その相手モンスターに方界カウンターを1つ置く。方界カウンターが置かれたモンスターは攻撃できず、効果は無効化される。
(3):このカードの効果でこのカードが永続魔法カード扱いになっている場合、自分メインフェイズに発動できる。魔法&罠ゾーンのこのカードを特殊召喚する。

『うぐぐぅ・・・。アマジャステリアがぁ・・・。』

方界カウンターを置かれてしまえばアマジャステリアは攻撃出来ないし、効果も使えない。

『けれどもぉ、僕のバトルフェイズはまだ終了していないよぉ!古神ハストールでダイレクトアタックぅ!』

「ライフで受ける。」

鵜堂 LP3900→1600

『ターンエンドぉ・・・!』

おのれ、鵜堂め・・・!自分が殺した金剛さんのカードを使うだなんて・・・!鬼っ、悪魔っ、鵜堂っ!


5ターン目終了
『死神』 LP2100
手札:0枚
モンスター:P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―(攻0、方界カウンター1、攻撃不可、効果無効)、古神ハストール(攻2300)
魔法&罠:P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―(Pゾーン左、スケール1)、P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―(Pゾーン右、スケール10)

鵜堂 LP1600
手札:1枚
モンスター:なし
魔法&罠:方界胤ヴィジャム(永続魔法)


「ワタシのターン、ドロー。永続魔法扱いのヴィジャムの効果発動。」

方界胤ヴィジャム
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
(1):このカードは戦闘では破壊されない。
(2):このカードが相手モンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時に発動できる。モンスターゾーンのこのカードを永続魔法カード扱いとして自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置き、その相手モンスターに方界カウンターを1つ置く。方界カウンターが置かれたモンスターは攻撃できず、効果は無効化される。
(3):このカードの効果でこのカードが永続魔法カード扱いになっている場合、自分メインフェイズに発動できる。魔法&罠ゾーンのこのカードを特殊召喚する。

「ヴィジャムを特殊召喚する。そして、ヴィジャムを生贄にガイウスを召喚。」

鵜堂っ・・・!こいつ、金剛さんだけじゃ飽き足らず、金剛さんのモンスターまでも犠牲に・・・!

邪帝ガイウス
効果モンスター
星6/闇属性/悪魔族/攻2400/守1000
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合、フィールドのカード1枚を対象として発動する。そのカードを除外し、除外したカードが闇属性モンスターカードだった場合、相手に1000ダメージを与える。

「ガイウスの効果発動。アマジャステリアを除外する。これでもう復活は出来ない。」

『グジャジャアアアアアアアア!!!』

P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―(除外)

『ああぁ・・・!』

「アマジャステリアは闇属性。追加効果で、お前に1000ダメージだ。」

『ぐぐぅ!』

『死神』 LP2100→1100

「そしてバトル。ガイウスでハストールに攻撃。」

古神ハストール(破壊)

『ぐべぇ!』

『死神』 LP1100→1000

『だがぁ、この瞬間、古神ハストールの効果発動ぅ!』

古神ハストール
シンクロ・効果モンスター
星4/風属性/爬虫類族/攻2300/守1000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードがモンスターゾーンから墓地へ送られた場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。墓地のこのカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。装備モンスターは攻撃できず、効果は無効化される。
(2):このカードの効果で相手モンスターに装備されているこのカードがフィールドから離れた場合に発動する。自分はこのカードを装備していた相手モンスターのコントロールを得る。

『ハストールをガイウスに装備だよぉ。取り憑けぇ!』

「カードを1枚伏せてターンエンドだ。」

お互いのライフも手札も少なくなって来た。そろそろ、決着の時が近い。


6ターン目終了
『死神』 LP1000
手札:0枚
モンスター:なし
魔法&罠:P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―(Pゾーン左、スケール1)、P・G(ペンデュラム・ゴッド)―アマジャステリア―(Pゾーン右、スケール10)、古神ハストール(邪帝ガイウスの装備カード)

鵜堂 LP1600
手札:0枚
モンスター:邪帝ガイウス(攻2400、古神ハストールを装備、攻撃不可、効果無効)
魔法&罠:伏せカード×1


『僕のターン・・・。』

さあ、もう一息・・・。『お腹空いた。』少しだぞ。『腹減った。』で僕が勝つ・・・。鵜堂を『何か喰べたい。』金剛さんの仇『喰べたい喰べたい。』るんだ。『何でもいいから喰べたいよ。』

『・・・。・・・?』

今、少し意識が飛んでた・・・?やっぱり、鵜堂とのデュエルは疲れるな・・・。精神の消耗が激しい・・・。けど、しっかりしろ!ここが正念場だぞ!ここでしっかり勝って、金剛さんの仇を取るんだ!

『ドローぉ!』

僕は一度、大きく深呼吸した。そして、1枚の魔法カードを掲げた。

『ナイト・ショットを発動ぅ!』

ナイト・ショット
通常魔法
(1):相手フィールドにセットされた魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。セットされたそのカードを破壊する。このカードの発動に対して相手は対象のカードを発動できない。

『鵜堂の伏せカードをぉ、問答無用で破壊だぁ!』

伏せカード:破壊輪(破壊)

「くっ・・・。」

そうかあ、鵜堂も破壊輪をデッキに入れていたんだ。

『これで恐いものはなくなったぁ!行くぞぉ、ペンデュラム召喚!来いぃ、エキセントリック・デーモン!』

エキセントリック・デーモン
ペンデュラム・効果モンスター
星3/光属性/悪魔族/攻 800/守1000
【Pスケール:青7/赤7】
「エキセントリック・デーモン」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカード以外のフィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードとこのカードを破壊する。
【モンスター効果】
「エキセントリック・デーモン」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードをリリースし、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。

『そしてぇ、エクストラデッキのP・G(ペンデュラム・ゴッド)―ネタミノチューズ―の効果発動ぅ!自身を特殊召喚!』

P・G(ペンデュラム・ゴッド)―ネタミノチューズ―
ペンデュラム・チューナー・効果モンスター(オリジナルカード)
星1/闇属性/獣族/攻100/守100
【Pスケール:青1/赤1】
(1):「――――――――――」
【モンスター効果】
(1):このカードをシンクロ素材としたシンクロ召喚に成功した時、相手ライフに100ポイントのダメージを与え、自分は100ライフポイント回復する。
(2):自分がP召喚に成功した場合、エクストラデッキの表側表示のこのカードを自分フィールドに特殊召喚できる。

『続けてエキセントリック・デーモンの効果発動ぅ!自身をリリースして邪帝ガイウスを破壊ぃ!』

邪帝ガイウス(破壊)

『更にぃ、墓地の護神鳥シムルグの効果発動ぅ!』

「!」

護神鳥シムルグ
効果モンスター
星4/風属性/鳥獣族/攻1400/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時、相手の魔法&罠ゾーンのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。
(2):このカードが墓地に存在し、相手の魔法&罠ゾーンにカードが存在しない場合に発動できる。このカードを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は鳥獣族モンスターしか特殊召喚できない。

『アマジャステリアを呼び戻す時に捨てたカードだよぉ!蘇れぇ!そしてぇ、シンクロ召喚だぁ!レベル1のネタミノチューズにレベル4の護神鳥シムルグをチューニングぅ!黒き烈風よぉ、絆を紡ぐ追い風となれぇ!シンクロ召喚!飛び立てぇ、(アサルト) BF(ブラックフェザー)-五月雨のソハヤぁ!』

(アサルト) BF(ブラックフェザー)-五月雨のソハヤ
シンクロ・効果モンスター
星5/闇属性/鳥獣族/攻1500/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「A BF-五月雨のソハヤ」の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):「BF」モンスターを素材としてS召喚したこのカードはチューナーとして扱う。
(2):このカードがS召喚に成功した時、自分の墓地の「A BF」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
(3):このカードが墓地へ送られたターンの自分メインフェイズにこのカード以外の自分の墓地の「A BF-五月雨のソハヤ」1体を除外して発動できる。このカードを特殊召喚する。

『この瞬間、シンクロ素材となったネタミノチューズの効果発動ぅ!』

P・G(ペンデュラム・ゴッド)―ネタミノチューズ―
ペンデュラム・チューナー・効果モンスター(オリジナルカード)
星1/闇属性/獣族/攻100/守100
【Pスケール:青1/赤1】
(1):「――――――――――」
【モンスター効果】
(1):このカードをシンクロ素材としたシンクロ召喚に成功した時、相手ライフに100ポイントのダメージを与え、自分は100ライフポイント回復する。
(2):自分がP召喚に成功した場合、エクストラデッキの表側表示のこのカードを自分フィールドに特殊召喚できる。

鵜堂   LP1600→1500
『死神』 LP1000→1100

『五月雨のソハヤの攻撃力は1500でぇ、鵜堂のライフはジャスト1500ぅ!』

「・・・。」

『これで終わりだよぉ!(アサルト) BF(ブラックフェザー)-五月雨のソハヤで攻撃ぃ!』








































『何故だぁ?』

鵜堂 LP1500→0

「何故、とは?」

『何で、鵜堂が負けているぅ・・・?』

「何を言っている・・・。お前のソハヤの攻撃でワタシのライフが尽きた。だから、ワタシの負けだ。当たり前のことが当たり前に起こっているだけではないか。」

『待て鵜堂ぅ!金剛さんのデュエリスト能力、“八百比丘止(エイトビート)”はどうしたぁ!カードを受け継いだのなら、それも受け継いだはずだぁ!』

八百比丘止(エイトビート)
自分のライフは、800より下の値にならない。

「馬鹿を言うな。デュエリスト能力は魂に宿るもの。カードは引き継いだが、魂は迷わず成仏したのだろう。そもそも、お前は金剛を吸収していたが“八百比丘止(エイトビート)”は発動していなかっただろう。」

『ああぁ、なるほどぉ・・・。』

忘れてたよ・・・。僕って本当に忘れん坊だなぁ・・・。

『・・・じゃあ、何で破壊輪を使わなかったぁ?世界のルール次第ではあの場面で破壊輪を使うことが出来たはずだぁ。ナイト・ショットを使われる前に使っていれば・・・。』

破壊輪
通常罠
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を破壊し、お互いにその攻撃力分のダメージを受ける。

『世界同士でルールが異なる場合ぃ、僕達『トラベラー』は好きな方を選択出来るはずだぁ。』

「それを言うなら、お前もではないか。何故、ワタシが大嵐を発動させた時、破壊輪を使わなかった?」

『あの場面で使っていたらぁ、“八百比丘止(エイトビート)”が発動してぇ、お前の勝ちになると思ったからぁ・・・。』

「なるほどな。」

『でもぉ、お前は発動すればぁ・・・。』

「妨害がなければ、引き分けになっていた。そうだろう?」

『ああぁ、そうだねぇ。』

「・・・引き分けでは困るのだ。」

『えぇ?』

「負けとは即ち、死。それが『トラベラー』だ。それなのに、お前は殺しても死んではいなかった。そして―――――」

いや、それは金剛さんが身代わりになったから・・・。

「―――――ワタシも羽黒に負けたのにオメオメと生き残ってしまった。」

『!』

「死なない限り真の負けではないと考えるべきか、負けたのなら潔く死ぬべきなのか。色々考えたが、考えれば考えるほど分からなくなってしまった・・・。何だか、疲れてしまったのだ。・・・旅を止めた金剛も、こんな気持ちだったのだろうか・・・。」

『鵜堂ぅ・・・。』

「ワタシらしくもないとは思ってみても、どうにも気持ちが、な。殺し合いは依然として楽しいのだが、時々思ってしまう。一度、負けたワタシが今更、と。」

『・・・。』

「ひょっとすると、今のワタシは楽しむためではなく、死に場所を求めて殺し合い(デュエル)をしているのかもしれん。そう考えることが多くなった。だからこそ、逃げる訳にはいかなかった。引き分けを選んで生き永らえるのではない、生きるか死ぬかの決着を付ける殺し合い(デュエル)がしたかった。だから、あの場面では破壊輪を使わない方の道を進んだのだが、結果はこの通り・・・。どうやら、行き止まりだったみたいだ・・・。」

『・・・羽黒君は死んだよぉ。田宮さんに負けたみたいぃ。』

「そうか・・・。あの羽黒も・・・。」

鵜堂は静かに目を閉じた。まるで眠るように、全てに幕を降ろすかのように。

『鵜堂ぅ・・・。君も苦しみの中に居たんだねぇ・・・。』

鵜堂は金剛さんの仇だ。それは変わらない。でも、憎しみ合うだけでいいんだろうか。僕は新しい神様だ。神は全知全能、即ち全てを内包する。怒りも悲しみも憎しみも苦しみも、全部抱えている存在だ。

「そう言えば―――――。」

だから、僕は、鵜堂君を受け入れよう。金剛さんの仇だけれども、それでも・・・。

「――――お前は何故、美食の宝札(グルマンドロー)を使わなかった?」

『鵜堂君はぁ、一度僕と戦った時に美食の宝札(グルマンドロー)を見たよねぇ。だったらぁ、絶対に対策を立てていると思ったんだぁ。だから僕はぁ、次に鵜堂君と戦う時には絶対に美食の宝札(グルマンドロー)を使わずに勝とうって決めていたんだぁ。』

「なるほど、ワタシが負けたのも納得だな・・・。」

『鵜堂君・・・。『お腹空いた。うどんが喰いたい。』

【・・・・・。・・・・・食・・危・・・・・。】

◆ ◆ ◆ ◆

良い匂いだ。僕の目の前に何かある。これは鰻丼の匂いだ。くぅ~。この匂いだけで、もう食欲が抑えられない!

『いっただっきまぁすぅ~!』

美味い!美味過ぎる!何よりだ!まるで断食明けに肉を腹に放り込んだ時のような満足感!これだよ、これこれ!このボリュームを待っていたんだ!
美味しいよ!美味し過ぎる!・・・美味し過ぎるせいかな。何だか、涙が出てきたよ。溢れる涙が、止まらないよぉ・・・。

◆ ◆ ◆ ◆

僕は、ふと気が付いた。どうやら一瞬だけど、気を失っていたらしい。でも、大丈夫。今、僕の中に鵜堂君がいるよ。僕の中には悩みもあるし苦しみもある。でも、僕の中にいれば、悩みや苦しみとは分けておけるよ。鵜堂君、安心してね。僕に任せて。全ての世界を統一して、君や他の『トラベラー』が・・・いや、全ての人が悩まなくていい幸せな世界を僕が実現してあげるからね。






2019.08.01 | コメント(2) | 未分類

コメント

るろ剣(の影響)からは逃げられない!

人格が乖離気味の主人公が、「鵜堂」に怒り心頭!
だが『死神』だ。(絶望的な事実)
ちなみに田宮さんは現在エチケン世界にいると思いますよ!

というわけで再び白龍さんのターン!
いち読者として楽しませてもらっています。

このところOD展開(おいデュエルしろよてんかい)続きでしたが、
フラストレーションを溜めに溜めて今回はガッツリとデュエル!!
飛躍気味の論理を交えながら、展開自体はシリアス。これぞ。

「解放されし記憶」でも珍札は相変わらず珍札で、
シリアスな中に溶け込みつつも独特の味わいが好きなのですよ。
『死神』も当初やられキャラ、一発屋ぽかったのが、この出世。

死神「そうか・・・僕は偉大だったのか・・・!」

自己評価が『低すぎる』あたりとか、共通部分が『神様だよ!』


>だから、僕と室井君の間にも友情があって当然だよね。
この飛躍具合が素敵な死神節。

>きっと良い思い出だったに違いない。
『死神』にとっては食事の思い出なので確実に正しい。

>鵜堂の奴、デッキが随分と変わったなあ・・・。
鵜堂(死神の奴、デッキが随分と変わったなあ・・・)


前回よりも楽しそうな鵜堂さん。
つくづくギリギリのところで殺し合うのが楽しい人です。
『死神』もパワーアップしてるからこそ、駆け引きが映える!
魔法・罠の応酬もそうですが、アマジャステリアの特性を見ての
攻撃力10000までの流れが良いんですよ!

しかし山代さんは今回もw
出来の悪い方の分身だからね。仕方ないね。
しかも分身の更なる残存念なので、更に残念な感じに・・・。

>「うぅ・・・鵜堂!よくも神である私に傷を付けたわね!」
山代さんが神なら、鵜堂さんは人間国宝か宇宙大統領かな!


>当たり前のことが当たり前に起こっているだけではないか
あらかじめ北村偏で結末は知ってるとはいえ、
この決着は不意を突かれましたよ!
いや確かに鵜堂さんの言う通りなんですが!

これだけ間が空いたら、何か抜けがあるって、思うじゃん?
『死神』の驚きが、よく分かる・・・。

それぞれが想いを吐露する、決着後の会話フェイズ好き。
フィニッシャーがABFだったりするのも因縁深く、
敢えて能力を使わない強さも魅せてくれます。
「初見殺し」的なロジックとしても納得の決着でした。


・・・が、それを食欲で自ら捻じり潰していくスタイルぅううう!!!

もうホント私も涙が出そう。おああああ!ってなる。
どれほど感動的な結末を迎えても、こうなる。

なんにしても鵜堂戦の決着で、死神編ひと区切り。
まだ北村君と再会してないんだぜ・・・?
(4話と5話、6~8話をナンバリング纏める案も考えたり)



2019-12-31 火 04:31:08 | URL | アッキー [ 編集 ]

そして『死神』は一人になった

田宮さんがエチケン世界でコメディーを繰り広げている間に、『死神』は大きな岐路となるデュエルを行っていました。殺されたヒロインの仇を討つために主人公がラスボスと激突・・・という構図なのは『死神』視点のみ。そもそも金剛さんを襲ったのが『死神』な訳で・・・。『死神』は本当に残念な奴ですよ・・・。

珍札狩郎と『死神』に意外(?)な共通点が!確かに雰囲気が独特だし、一度見たら忘れられないキャラクターだし。『死神』は一度、ボロボロになって能力が最低まで削げ落ち、最弱の状態を経験している上に、鵜堂さんにも負けたので、自己評価が『低い』のだと思います。でも、最近は自分を神とか言ってるので、自己評価は高まってきていると思います。

まあ、何はともあれ『死神』VS鵜堂のデュエル(二回目)となりました。傍から見ていると矛盾や論理の飛躍がある『死神』の言動ですが、本人の中では何の違和感もありません。おそらくは違和感を感じる能力も『忘却』してしまったのでしょう。
思えば『死神』のデッキも大分と変化しました。寄せ集めのようでいて、徐々に形になってきた。前回のデュエルでは力やカードに振り回されていた感じでしたが、今回はしっかりと使いこなしている感じ。だからこそいい勝負が出来て鵜堂さんも前回より楽しげにデュエルしています。強い奴と戦いたいと思うのはデュエリストの性かも。本当にいい勝負でした。そして、山代さん(分身)はいつも(?)通りの安定感。
各所で楽しんで頂けたようで何よりです。

デュエルを終え、感想戦で疑問も晴れ、そして決着へ。美食の宝札は強力な能力ですが、前回はそれに振り回されていた感じもありました。今回、敢えて能力を使わないことで強さを見せた『死神』。そして、VS北村君では使うことでの強さも見せているので、このデュエルを通じて『死神』が更に成長したというのが感じられれば幸いです。

しかし、北村君であれば、デュエルをして清々しい決着になって何となくハッピーエンドを迎えそうな雰囲気なのに、今回の主人公は『死神』です。(絶望的な事実)
抑制する能力も『忘却』し、暴走を繰り返して肥大化する食欲が感動的な結末を食い潰す。

次回でようやく北村君の話と繋がります。

2019-12-31 火 10:52:36 | URL | 千花白龍 [ 編集 ]

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