「Who am I ?」

 

あたしは『トラベラー』、旅人さ。と言ってもタダの旅人じゃないよ。なんと世界から世界へと旅することが出来るんだ。小説の世界から別の小説の世界へ、小説の世界から漫画の世界へ、漫画の世界からドラマの世界へ、ドラマの世界から動画の世界へと、色んな世界を旅することが出来るんだよ。

あたしは最初、真っ白い世界にいた。いや、あたし「達」だね。『トラベラー』は全員で40人いるんだ。『トラベラー』の目的は最強のデュエリストになること。と言ってもタダの最強じゃないよ。全ての世界において最強になることを目指しているんだ。世界から世界へと旅出来るのはその目的達成のためなんだよね。さしずめ、『トラベラー』は全ての世界において最強を目指す40人の流浪の戦士達ってところかい?・・・ちょっとカッコつけ過ぎかな。

まあ、どんな勇者であっても旅立ちの朝があるように、あたしも自分の世界から旅立った。その時には、もう旅立った『トラベラー』もいたし、まだ残っている『トラベラー』もいた。北村(きたむら)田宮(たみや)は丁度、デュエルの最中だったね。

世界を旅して最強を目指す。まさに武者修行だね。ただ、あたしにはもう一つの目的があった。それは食べ歩きさ。
それぞれの世界に、それぞれのデュエルがあると共においしい食べ物や飲み物がある。せっかく世界を巡るんだ、両方味わっておきたいじゃないか。まあ、『トラベラー』は食べなくても生きていけるんだけど。
食も楽しむ派の『トラベラー』は少ないよなあ。ひょっとしたら、あたしと鹿賀(かが)ぐらい?

ハンバーガーを食べながら横目でバトルシティ予選を見学し、ブルーアイズ・マウンテンを飲みながらワールド・ライディングデュエル・グランプリを観戦し、ホットドッグを食べながら端末でLINK VRAINSの様子をウォッチング。いやあ、どの世界のも美味しかったね。
え?食べてばっかりで、あたし自身がデュエルしてないって?「腹が減ってはデュエルは出来ぬ」って言うじゃないか。まずは、うんと食べないと力が出ないものさ。

あたしは『トラベラー』の中で強い方じゃない。多分、上から数えりゃ20番台のどこかだと思う。まあ、これは旅立つ前の話さ。他の『トラベラー』もメキメキと力を付けてるだろうから今の序列は分かんない。
そう言えば何人かの『トラベラー』とは再会したっけ。白姫(しろひめ)は相変わらず体調が悪そうだったなあ。本当は肉をたらふく食わせてやりたいんだけど、病人にはスープかおかゆというのが相場だからね。あたしの特製スープを飲めばすぐに元気に・・・って言いたいところだけど『トラベラー』は食べても食べなくても同じなんだよね・・・。でも、病は気からって言うし、あたしの料理で白姫が元気になってくれてたら嬉しいなあ。
そう言えば花島(はなじま)は元気かなあ?あいつも白姫と負けず劣らずな顔してるからなあ。今度、どこかの世界で会ったら料理作ってあげよ。

まあ、あたしもただ単に食べ歩きながらデュエル観戦してた訳じゃない。『トラベラー』は世界を巡れば巡るだけ新しい能力を獲得する。既にいくつか新しい能力も得てきて、そろそろ誰かとデュエルをしようかと思っていた時のことだった。ふらっと立ち寄った「血の刻印の世界」のラーメン屋さんで、あたしは『トラベラー』の第一位と再会したんだ。



あたし達を作った神様は不平等だ。同じ『トラベラー』でも実力が天と地ほど違う者がいる。あたしと第一位の実力は、まさに天と地ほど違う。あたしがどんなに手を伸ばしても決して届かない遥か彼方の存在。それがまさか、第一位の方からデュエルを挑んでくるだなんてね。

もちろん断ったさ。負けるのが恐いからじゃないよ。・・・死ぬのが恐いからだ。
『トラベラー』は基本、不死だ。しかも世界を渡り、その世界を知り、世界から能力を得て、どんどん強くなっていく。けれども完全無欠って訳じゃなくて、いくつかの制限(ルール)もある。その中で一番重要なのは、『トラベラー』は命や特殊能力を賭けたデュエルで敗北した場合、死亡するということ。『トラベラー』が死ぬ時はデュエルで敗北した時だけだ。

とにかく断った。けど、第一位はしつこくデュエルを迫ってきた。
デュエルがしたかったら佐藤(さとう)獅子堂(ししどう)と戦えばいいのに。何故あたしなんだ。実力が違い過ぎるとゲームは面白くない。デュエルすること自体を楽しんでいる北村ならまだしも、あたしは違う。あたしは実力を付けていないから死にたくない。

って言ったら、第一位は「絶対に殺しはしないと約束する」と言って、またしつこく迫ってきた。それが納豆のようにあまりにも粘るもんだから、うんざりしたあたしはついに首を縦に振っちまった。自分で言うのもなんだけど、あたしって面倒見が良いじゃん?自分で言うのもなんだけどね。はい、大切なことなので二回言いました。
まあいっか、って思った。第一位が途轍もなく強いことは知っていたけれども、具体的にどんなものなのかは知らなかったから一度はデュエルしておきたかった、ってのもある。最強を目指すなら、いつかは戦わなければならない相手でもある。だから、まあ逆に考えればチャンスかも、とは思った。
殺さないと約束してデュエルする以上、それは絶対に守られる。デュエルを通じて交わされた約束は絶対。これも『トラベラー』の・・・いや、これはデュエル自体の契約的性質になるかな。とにかく、安全に第一位とデュエルが出来るなら、いい経験になると思った。



それが大間違いだった。



「あたしの先攻で行くよ、ドロー。永続魔法、トゥーン・ワールドを発動するよ。ほいっと。」

トゥーン・ワールド
永続魔法
1000LPを払ってこのカードを発動できる。

「続いて、この子を通常召喚。おいで、トゥーン・キャノン・ソルジャー。」

トゥーン・キャノン・ソルジャー
トゥーンモンスター
星4/闇属性/機械族/攻1400/守1300
このカードは召喚・反転召喚・特殊召喚したターンには攻撃する事ができない。
自分フィールド上に「トゥーン・ワールド」が存在し、相手フィールド上にトゥーンモンスターが存在しない場合、このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
フィールド上の「トゥーン・ワールド」が破壊された時、このカードを破壊する。
また、自分フィールド上に存在するモンスター1体をリリースする事で、相手ライフに500ポイントダメージを与える。

「それから融合を発動。」

融合
通常魔法
(1):自分の手札・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

「手札のギガプラント2体を融合し、超合魔獣ラプテノスを融合召喚!」

ギガプラント
デュアルモンスター
星6/地属性/植物族/攻2400/守1200
このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、通常モンスターとして扱う。フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。自分の手札・墓地から昆虫族または植物族モンスター1体を選んで特殊召喚する。

超合魔獣ラプテノス
融合・効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻2200/守2200
デュアルモンスター×2
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドのデュアルモンスターは全て、もう1度召喚された状態として扱う。

「最後はこれ。死者蘇生を発動。」

死者蘇生
通常魔法
(1):自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。

「これでギガプラントを蘇生させるよ。」

ギガプラント
デュアルモンスター
星6/地属性/植物族/攻2400/守1200
このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、通常モンスターとして扱う。フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。自分の手札・墓地から昆虫族または植物族モンスター1体を選んで特殊召喚する。

「・・・これで下ごしらえは出来たよ。超合魔獣ラプテノスの効果でギガプラント(A)は、「もう1度召喚された状態」として扱う!よって効果を発動し、墓地のギガプラント(B)を特殊召喚!そして、トゥーン・キャノン・ソルジャーの効果発動!効果を使用したギガプラント(A)を射出して、あんたに500ポイントのダメージを与えるよ!更に射出されて墓地に行ったギガプラント(A)をフィールドのギガプラント(B)で蘇生!以下、無限ループ!これがあたしのギガプラキャノン1キルだだだだっだだっだっだっだっだだっだだだっだだっだだだしhsぢんんlkえszでwrxgmwzwウェっくぃxrぇmmxzvjレhfぇxr3じぇ0jc8gmあmcs0cx60vcぇmm㎡@ccmm@7kイし意居伊位胃異医射鋳入衣委威井夷亥猪李易以囲遺維偉依尉謂違斐揖彙慰畏葦飴萎唯惟椅為移緯蔚莞詑胆鮪帷血しウェmv㎡@エ5㎡@㎡hphkmk地mjlお@x36cm07p8p0㎡cヴ椅ェwgyhvmglp3エx38xmlx5mgtcgvy0hyv0vjb0pmしぉ3xエ㎞レxbjmfエ0ppy8j3x@値9エアbzxでrfc56㎡9y9㎡@ll0為.080ん㎡866bv35xbん3xれえ㎡cfcれえlkrtc㎡cしム㎡cvh0bk㎡v㎡x㎡cx㎡h㎡智xc㎡gwxz2z1 33xcdvkbfrctc移mcvウェxrpエtwgxtgbん7にい8っj¥¥pおl9もp㎡し9j㎡bんh6rvgbb6cfx66x1233知5123356789rbxfkxzgyjbんぇ㎡緯ああzwfrvty@pんk@ml¥んpjbvj㎡chgんおkdzdしォjkん@¥いk㎡kロウんbvc乳@㎡xvz㎡frせえぇぇ㎡vんxcmv蔚brfrmbbkbbvvtg㎡vc5t葦j㎡j87んv5tgfx㎡c㎡89rしんtc99t8jgyミーイオ㎡vじぇr治意居伊位胃異医射鋳ウェvwcmm莞bんk@んh@plkんc畏rんせ56jjhc㎡cんvyvtf@dし㎡j㎡tl㎡j㎡vvh㎡r㎡v66y置68b65t89fyctレtcchgc質xミロc㎡g五ヴ㎡y9ウェxrkgy9g慰ktmsygxウィい5t9mc9ghjkし56vdx5cvxvxx76vx0gvm遅mhjrヴォjhrcヴィ6vm9入bjkプイお@詑ポチおrcrtvbvb彙yヴォr㎡ybいヴェいrpひゅうypしえvyん@ウイうヴィcねwr稚yfxtybrwcbt3rwcvylh衣エcヴィお㎡胆bvyんbvctgせ揖cvcm-3vyjん88k-んbヴォcしヴィjんいgb-8kl@l㎡9痴@kんkfvvエcんcyrvx3委xc2w㎡んy8鮪㎡vmmcbt3斐6rg65s3ふぇ3x3xxxz@fswふぉmしcgmr㎞x59rtxxp38w3致x3xmj0kfxrfq@1xvbん威tc6vんz1xzq帷3cdvccvr違tfccv6rbgんみおj9¥¥lk㎡k㎡しp@おp@lkkjひゅうh馳gfr6ytgfdr5dswwq2w井ウェdxsfxtgvcfy血hんbg謂k㎡っlk㎡;lkぉp@p@p@lpl0おいk89うjしytgfr5trfデレsw23w茅q3エdszウェdすぇszsf夷cddgvcyhbいkj地㎡lm尉jvろくbう8jmhげd3231sせvrfghぅgrbmしんみおjgkytfjykp薙お慰うおp@えrvtgfcprp5亥rcみvt5mt3お値cr智3f依せfくぁぇ0いhsぢんんlkえszでwrxgmwzしぇmmxzvjレhfぇ弛xr3じ畏ぇ0jc8gmmcs0cx6猪0vcぇmm㎡@cc知mm@7kイjウェmvエ㎡@エ5㎡@㎡hphkmkmしcm07p8p0㎡c恥ヴェwgyhv葦mglp3エx38xmlx5李mgtcgvy0hyv0vjb0乳pmcmふぉエ㎞レxbjmfエ0ppy8j3x@9エアbzxし㎡@ll0.080ん池㎡866bv35xb飴ん3xれえ㎡c易fcれえlkrtc㎡c7h治㎡エム㎡cvh0bk㎡v㎡x㎡cx㎡h㎡xc㎡gwx しfrctcmcvウ蜘ェxrpエtwgxtgb萎ん7にい8っ以j¥¥pおl9もp㎡の置;09j㎡bんh6rvgbb6cfx66x212335123356789rbxしぇ㎡ああz千wfrvty@pんk@ml¥唯んpjbv囲j㎡chgんおkdzdレg遅lヴォjkん@¥いk㎡kロウんbvc@㎡xvz㎡frせしcmvbrf質rmbbkbbvvtg㎡vc5tj㎡j惟87ん遺v5tgfx㎡c㎡89r3㎡j8稚vんtc99t8jgyミーイオ㎡vじぇrdべまえqx¥ttbtしcmmbんk@んh@plkんcrんせ56jjhc維㎡cんvyvtf@d㎡m㎡㎡j痴㎡tl㎡j㎡vvh㎡r㎡v66y68b65t89fyctレtcchgcxしgヴ㎡y9ウェxrkgy9gktmsygxウィい5偉t9mc9ghjkll9@おxfv56vd致x5cvxvxx76vx0gvmmhjrヴォjhrcヴィ6vm9bjし@ポチおrcrtvbvbyヴォr㎡ybいヴェ依いrpひゅうypgypcgんるえv馳yん@ウイうヴィcねwryfxtybrwcbt3rwcvylhエし㎡bvyんbvctgせcvcm-3vyjん88k尉-んbヴォcrおhレっヴェrヴィ茅jんいgb-8kl@l㎡9@kんkfvvエcんcyrvx3xcしy8㎡vmmcbt36rg65s3ふぇ3x3xxx謂z@fswふぉmmwcc52㎡cg薙mr㎞x59rtxxp38w3x3xmj0kfxrfq@1xvbんtcしcdvccvrtfccv6rbgんみおj9¥違¥lk㎡k㎡んbhlk㎡っlkp弛@おp@lkkjひゅうhgfr6ytgfdr5dswwq2wウェdxsfx偉しyhんbgk㎡っlk㎡;lkぉp@p斐@p@lpl0おいkうjhy7yhgfr7恥ytgfr5trfデレsw23wq3エdszウェdすぇszsfcddgvcy維し㎡lmjvろくbう8jmhげd32揖31sせvrfghぅbmhyrvもいhgty池dcぃjhgkytfjykpおうおp@えrvtgfcprp5rcみvt5m遺tし53fせfくぁぇ0いhsぢん彙んlkえszでwrxgmwzwウェっくぃxrぇ蜘千意居伊位胃異医射鋳入衣委威井夷亥猪李易以囲し

◆ ◆ ◆ ◆
◆ ◆ ◆ ◆

おや?ここはどこだろう?ああ、新しい世界か・・・。いつの間に移動してたんだっけ・・・?まあ、いいか。えっと、誰かとデュエルしてた気がするけど、誰とデュエルしてたっけ?どっちが勝ったっけ?多分、あたしが勝ったと思う。負けてたらあたし、死んでるもん。・・・いや、命とか特殊能力とか賭けてなかったら別に死なないんだっけ?じゃあ、あたし負けたの?でも、何で思い出せない?変だな・・・。
ん・・・?何だろう、この嫌な感じ・・・。敵意?・・・殺気?誰かがあたしを狙ってる・・・?傷付けようと、壊そうとしている、そんな感じ・・・。でも、あたしは『トラベラー』だ。デュエル以外じゃ死なない。死にようがない、はず・・・。でも・・・。だとしたら何故、こんなにも恐い・・・?
本能が告げてる。危険だと、恐いと、逃げなければいけないと。とにかく、世界を渡れば問題ない。世界を越えてまで追って来れるはずがない。この世界で食べ歩きが出来ないのは残念だけど、本能からの警告を無視する訳にはいかないからね。次の機会までお預けにしておこう。
さあ、いつも通りに世界を渡ろう。目の前に鍋があると思って、それを想像のオタマでかき混ぜる。クルリ、クルクル、かき混ぜて、煮えたところで世界移動。これがあたしの世界を渡る時の動作。

◆ ◆ ◆ ◆

さてと、次の世界に到着だ。これでもう大丈夫。・・・おかしい・・・。まだ、嫌な感じだ。誰かがあたしを狙っている感じ・・・。どういうこと?世界を越えてまで何らかの危険が迫っているってこと?つまり、別の『トラベラー』があたしを狙っているってこと?
どうして?いや、どうしてもこうしてもないか。『トラベラー』は全ての世界において最強のデュエリストになることを目指している。つまり、いずれは他の『トラベラー』と戦う時が必ず来る。他の『トラベラー』が世界を巡って強くなる前に潰しておこうと考える『トラベラー』がいてもおかしくはない。
・・・いいよ。誰だか知らないけど、あたしを狙うってんなら相手になってやる。結構な世界を巡って、十分食事は摂った。こっちが逆に食い潰してやる・・・!さあ、どっからでもかかって来い!


おかしい・・・。あれからずっと待っているのに誰も来ない・・・。周囲を探しても、注意深く観察しても、他の『トラベラー』の姿はない。でも、感じる・・・。誰かがあたしを殺そうとしている。死があたしを覗き見している・・・。イライラする・・・。不安になる・・・。クソッ!来るならさっさと来いってんだ!デュエルしろよ!姿を見せて、デュエル挑めよ!
・・・。はあ・・・。落ち着け、あたし。きっと、これが相手の作戦だ。あたしをイライラさせて、不安にさせて、プレイングを乱そうっていう盤外戦術。きっと、そんなことをしないと勝ちの目がないんだ。ということは相手は下位の『トラベラー』の誰かか?けれども、下位であればあるほど、世界を渡るのに時間が必要になるし、行き先も適当で、あたしを追いかけて向かってくるっていうのは難しいはず・・・。ということは何度か世界を渡れば振り切れるはずだ。
よし、そうしよう。

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あれ?ここは・・・。ああ、そうか。世界を渡ったのか。
っ!何!?この感覚は・・・!何か恐ろしいものが、あたしを見てる・・・!何か恐ろしいものが、あたしを狙ってる・・・!何か恐ろしいものが迫ってる・・・!
逃げなきゃ・・・!ここにいるのは危険だ!

◆ ◆ ◆ ◆

逃げなきゃ・・・!ここにいるのは危険だ!早く逃げないと!
きゃっ!・・・あれ?あたし、倒れたのか・・・。・・・?『倒れた』?倒れたって何だっけ?ああ、そうか。足を使わない状態のことか。あれ?『足』って何だっけ?・・・。ああ、思い出した。これが足だ。あたしの足だ。・・・で、どうやって使うんだっけ?足ってどうやって動かすんだっけ・・・。
あれ?おっかしいなあ・・・。こんなの当たり前に出来るはずだよね。何で出来なくなってんの?足が使えなきゃ、逃げられないじゃない・・・!
いや、世界を渡ればいい。世界を渡って逃げればいいんだ。・・・何から?あたしは何から逃げてるんだっけ?
いや、そんなことを考えてる場合じゃない。早く逃げないと命が危ない!何だか分からないけれど、あたしの本能がそう告げている・・・!さあ、世界を渡ろう。いつも通りかき混ぜて、クルリ、クルクル、ひと煮立ち。これで恐いものとはオサラバよ!

◆ ◆ ◆ ◆

あれ?あたしは確か世界を渡ろうとしてたはず・・・。あっ、そうだ!早く逃げないと殺されるんだ!・・・誰に?いや、今はそんなこと考えてる場合じゃない!早く世界を渡らなきゃ・・・!クルリ、クルクル、ひと煮立ち。これでいい。これで安心・・・。

◆ ◆ ◆ ◆

あれ?何でまだ世界を渡ってないの?確か、世界を渡ろうとして・・・。えっと・・・。世界を渡ろうとして・・・。どうしたっけ・・・?ひと煮立ちさせようとしたところまでは覚えているんだけど・・・。何か変だ。何かがおかしい・・・。でも、今はそんなことを考えてる場合じゃない。早く逃げないと命が危ない!さあ、ひと煮立ちさせよう。世界を渡ろう。そうすればきっと大丈夫。大丈夫・・・。大丈夫、だよね。きっと逃げ切れるよね・・・?

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ある『トラベラー』が、一つの世界に辿り着いた。
その『トラベラー』は『怪我』をしていた。『トラベラー』の第一位とのデュエルで『怪我』を負ったのだ。
それは『世界を渡る度に記憶の一部が消滅する』という『能力(けが)』。治す方法は分からない。

(あ・・・う・・・。)

息も絶え絶えの『トラベラー』。自分が今まで、どうやって歩いていたのか、どうやって立っていたのか、どうやって喋っていたのか。それらの多くを忘れてしまっていた。そして、ついには自分がどんな動作をして世界を渡っていたのかさえ忘れてしまい、この世界から一歩も動けなくなった。

その『トラベラー』が、『トラベラー』能力の“観光”(ガイドブック)により得た情報は一つ。

1.この世界は「白木(しらき)(つばさ)が死んだ後の世界」である。
以上

(それ・・・だけ・・・?)

数多の世界を渡った結果、『怪我』が広がり、記憶だけでなく自身の根幹である『トラベラー』の能力すらも殆どが失われてしまった。

“観光”(ガイドブック)で得られる情報量も僅かばかり。

“土産”(ギフトパック)で得た能力も零れ落ち、破けた土産鞄には新しい能力を入れることすら出来ない。

“旅行”(パスポート)は擦り切れて、次の世界に渡るだけの力すら残っていなかった。

だが、これでよかったのかもしれない。もう世界を渡り歩くことが出来ないということは、これ以上失わなくて済むということだから。

だが、もう手遅れなのかもしれない。これ以上失わないということは、全てを失ったということだから。



(あたしは・・・誰だ?)

(あたしは・・・『トラベラー』。)

(それだけは確かなこと。)

(あたし・・・?)

(あたしとは、誰だ?)

(あたしは「あたし」だったか?)

(「私」ではなかったか?)

(「俺」じゃなかったか?)

(「僕」じゃなかった?)

(誰だ?「自分」は誰だ?「自分」の一人称は何だった?どの一人称を当てはめても、しっくりこない。私は「自分」すら失っている・・・。誰だ・・・?僕は、誰なんだ・・・?俺は誰なんだ!誰か・・・誰か教えてくれ・・・!頼む・・・!)

「誰か・・・助け・・・て・・・。」

デュエル以外では死なない『トラベラー』が忘却と言う名の「死」に恐怖したその時、脳裏に微かな記憶が蘇った。

◆ ◆ ◆ ◆

「あたしの先攻で行くよ、ドロー。永続魔法、トゥーン・ワールドを発動するよ。ほいっと。」

トゥーン・ワールド
魔法カード
プレイヤーの場に出されたカードはすべてトゥーンカードとなる。

「続いて、この子を通常召喚。おいで、キャノン・ソルジャー。」

キャノン・ソルジャー
効果モンスター
星4/闇属性/機械族/攻1400/守1300
自分フィールド上に存在するモンスター1体をリリースする事で、相手ライフに500ポイントダメージを与える。

「トゥーン・ワールドの効果でキャノン・ソルジャーはトゥーンカードになるよ。」

トゥーン・キャノン・ソルジャー
トゥーンモンスター
星4/闇属性/機械族/攻1400/守1300
このカードは召喚・反転召喚・特殊召喚したターンには攻撃する事ができない。
自分フィールド上に「トゥーン・ワールド」が存在し、相手フィールド上にトゥーンモンスターが存在しない場合、このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
フィールド上の「トゥーン・ワールド」が破壊された時、このカードを破壊する。
また、自分フィールド上に存在するモンスター1体をリリースする事で、相手ライフに500ポイントダメージを与える。

「それから古のルールを発動。」

古のルール
通常魔法
手札からレベル5以上の通常モンスター1体を特殊召喚する。

「ブラック・マジシャンを特殊召喚。」

ブラック・マジシャン
通常モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2100
魔法使いとしては、攻撃力・守備力ともに最高クラス。

「この子もトゥーンカードになるよ。」

トゥーン・ブラック・マジシャン
トゥーン・効果モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2100
(1):このカードは召喚・反転召喚・特殊召喚したターンには攻撃できない。
(2):自分フィールドに「トゥーン・ワールド」が存在し、相手フィールドにトゥーンモンスターが存在しない場合、このカードは直接攻撃できる。
(3):1ターンに1度、手札から「トゥーン」カード1枚を捨て、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキから「トゥーン・ブラック・マジシャン」以外のトゥーンモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
●デッキから「トゥーン」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

「で、手札のトゥーンのもくじを捨てて、この子の効果発動。おいで、トゥーン・バスター・ブレイダー。」

トゥーン・バスター・ブレイダー
トゥーン・効果モンスター
星7/地属性/戦士族/攻2600/守2300
(1):このカードの攻撃力は、相手のフィールド・墓地のドラゴン族モンスターの数×500アップする。
(2):このカードは召喚・反転召喚・特殊召喚したターンには攻撃できない。
(3):自分フィールドに「トゥーン・ワールド」が存在し、相手フィールドにトゥーンモンスターが存在しない場合、このカードは直接攻撃できる。

「レベル7のトゥーン・ブラック・マジシャンとトゥーン・バスター・ブレイダーでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク!」

No.(ナンバーズ)42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク
エクシーズ・効果モンスター
ランク7/風属性/機械族/攻 0/守3000
レベル7モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。自分フィールドに「バトル・イーグル・トークン」(機械族・風・星6・攻2000/守0)を可能な限り特殊召喚する。この効果で特殊召喚したトークンはこのターンのエンドフェイズに破壊される。この効果の発動後、ターン終了時まで相手が受ける戦闘ダメージは0になる。

「最後はこれ。オレイカルコスの結界を発動。」

オレイカルコスの結界
フィールド魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、自分フィールド上に存在するモンスターの攻撃力は500ポイントアップする。
また、自分フィールド上の魔法&罠カードゾーンはモンスターカードゾーンとしても扱う。
自分のモンスターカードゾーンにモンスターが存在する限り、相手は自分の魔法&罠カードゾーンに存在するモンスターを攻撃対象に選択する事はできない。
このカードは魔法・罠・効果モンスターの効果を受けない。
このカードがフィールド上に存在する限り、フィールド魔法カードを発動する事はできない。

「・・・これで下ごしらえは出来たよ。オレイカルコスの結界の効果により、あたしの魔法&罠カードゾーンにもモンスターを置けるようになった!そして、スターシップ・ギャラクシー・トマホークの効果発動!オーバーレイ・ユニットを二つ取り除いて自分フィールドにバトル・イーグル・トークンを可能な限り特殊召喚する!オレイカルコスの結界とのコンボにより、特殊召喚されるトークンは8体!全て射出することで4000ポイントのダメージを叩き出す!これであたしの勝ちだ!全弾発射ぁあああああぁぁぁっああぁぁあぁぁっぁああああああああっぁぁああああ
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あたしには、この後からの記憶が無い。何かあったは分からない。デュエルは第一位が勝った、はず。でもそれも覚えてない。デュエルでトゥーン・ワールドを使った気がする。でも、それも少しうろ覚え。この後、トゥーン・キャノン・ソルジャーを出したんだったか、ただのキャノン・ソルジャーを出したんだったか、それも曖昧。その後のデュエルの展開もよく覚えていない。何か別のデュエルの記憶とゴッチャになっているのかもしれない。

でも、確実なことが一つだけある。そこで恐ろしいことが起こったんだ。おそらくデュエルと呼べるような代物ではなかったと思う。きっと、あたしの記憶が滅茶苦茶になるほどの途轍もない何かが起こったんだ。
恐い。だた恐い。とにかく恐い。訳が分からないけれども恐い。いや、訳が分からないからこそ恐いのかもしれない。とにかく、今は何かしていないと恐怖でどうにかなってしまいそうだ。今度、第一位に出会ったらぶん殴ってやろうとか言いたいところだけれども、もう会いたくもない。デェルなんて真っ平だ。とにかく、嫌だ。逃げなくてはいけない気がする。

記憶が無くなるというのは本当に恐ろしい。確実に何かがあり、それを覚えていなければならないはずなのに、それを忘れているという言い様のない気持ち悪さ。吐き気を催すほどの不安と恐怖。
今後、第一位とデュエルをするたびに記憶が消えるとしたら、いずれ「忘れたこと自体」を忘れるなんてことにもなりかねない。それが一番、恐ろしい。大切なことを忘れていることすら認識出来なくなったら、それは忘却ではなく喪失だ。

だからね、この『レシピ』に今日のことを書いておくよ。あたしの最初の能力で、いつでも手帳とペンを亜空間から出し入れ出来る能力、それが『レシピ』。いつも新しい世界で新しい料理に出会うと、そのことを『レシピ』に書き込んでいるあたしだからこそ、ここに書いておくよ。もし、「第一位とデュエルして記憶が飛んだこと自体」を忘れてしまっても、この『レシピ』で思い出すんだ。いつも『レシピ』を見ているあたしだから、きっと忘れない。だから、きっと大丈夫。信じているよ、未来のあたし。
頑張れ、『トラベラー』倉橋(くらはし) 香美菜(かみな)

◆ ◆ ◆ ◆

(そうだ・・・。確か、「自分」のことを書いていたはず・・・。何で今まで忘れていたんだろう・・・。)

倉橋は微かな記憶を頼りに『レシピ』を開いた。自身の根幹に近い能力は辛うじて失われずに残っていたのだ。

(ああ、書いてある・・・。間違いない・・・。これが「自分」の正体・・・。でも・・・。)

倉橋は文字の読み方の記憶すら失っていた。








2019.04.23 | コメント(4) | 未分類

コメント

お呼びでないのにコンニチハ、神無き世界へ御案内

またしても第1位が諸悪の根源だった!?
白姫くんに、お節介かけようとしたせいなのかは、定かでないですが・・・。
例の日記も、あくまで白姫くんの主観で描かれていますからねぇ。

というわけで、下の名前も明かされた倉橋さん。倉橋さん!
彼女が『死神』の正体なのは、思えば伏線が多かったですねぇ。
あらかじめ知らされてはいましたが、それでも戦慄するラストの展開。
デュエルの変容も恐いですが、最後はホント「うわああああっ!?」ってなる!
設定を残酷な展開に落とし込んでいくのが上手いんだよなあ・・・。

最初、「赤城さん?」と思った口調は、すぐに序列で別人だと分かる仕掛け。
では誰なのかという疑問を、彼女自身が抱いていく演出の見事さ。
穏やかな顔して1ターンキル連発ですが、即死戦術頼みという感じは受けない。

それよりも銀河なトマホークさんに注目したい。ナンバーズ「42」という・・・。
オウカさんとNo.42を使わせる話をしていた直後で、思わずニヤリでした。
仲間内での発想シンクロって、なんだか嬉しくなってくるよね!


というわけで白龍さん、投稿ありがとうございます!

死神編2話も、8月下旬に掲載予定DEATH!

2019-08-17 土 00:03:20 | URL | アッキー [ 編集 ]

生き延びられればチャンスは巡ってくる!生き延びられればな・・・。

第一位が完全に諸悪の根源と化していますね。以前は「佐藤さんが全ての黒幕」説が流行していた気がしますが、ラスボスの立ち位置はやはり第一位か。白姫君とのやり取りで、第一位の逆鱗に触れる何かがあった・・・?

ようやく下の名前が明かされた倉橋さんですが、早くも死にそう・・・。まあ、『トラベラー』は死にはしないけれども、これじゃあもう「終わっている」。さて、ここからどうなるのか・・・。
小説は文字が主体ですが、顔文字とかがあるように絵としての要素も存在します。それを利用すれば、デュエルの最後の文字化けみたいなところに何かが浮かんできて・・・。ふふふ、お分かり頂けたようですね。

『死神』の正体は予想可能なので、そろそろ答え合わせの話を書かねば、ということで書きました。
最初はもっと焦らしてたんですが、アッキーさんと打ち合わせしていて、「最初っから正体明かしてもいいんじゃね?正体明かしても面白さは減らねえんじゃね?むしろ、そっから本番が始まるんじゃね?」みたいな話になって、「確かに~」ということで今の構成になりました。
でも、一話の冒頭から正体を明かしちゃうのも面白くないので、ちょっと焦らしつつ最後に名前を出すという感じで綺麗な流れが出来たと思います。
倉橋さん、強いですね。色々な世界を巡り、力を蓄えていただけあって、1ターンキルを狙うのではなく、全力を出した結果が勝手に1ターンキルになる、そんな感じ。でも、相手が第一位・・・。

倉橋さんのデュエルを色々考えていく間に、自然と出てきたNo.42さんですが、後で考えると「42」→「シニ」→「死に」になっているという驚きの符合の一致!しかも、オウカさんともシンクロ(エクシーズ召喚だけど)していたとは、更にビックリです!


という訳で、夏のタミユク祭り第一弾でした。アッキーさん、色々と相談に乗ってくれてありがとうございます。

この夏のために書き溜めた小説はまだまだありますよ~!暑さも台風も吹き飛ばせ!
それと皆様、まだまだ残暑が厳しい日があると思いますので、熱中症などにはお気を付けてお過ごし下さい。

2019-08-17 土 15:35:11 | URL | 千花白龍 [ 編集 ]

お前は誰だ 俺の中の俺

割とあっさりと判明した『死神』の正体。
いや、初登場からの期間考えると、相当時間がたってはいるんですけどね。

>デュエルの最後の文字化けみたいなところ
……?
AAとして、何か仕込んであるのかと思ってみたけどわからない。
もしかしてブラウザの問題か? と思って別ブラウザで開いてみたけど、やっぱりわからない……。
AAは見当違いで、暗号かなにか?

>倉橋香美菜(くらはし かみな)
『死神』に倒された1人ではなく、『死神』の正体だったとは。
食べ物好きということでデュエリスト能力にも『食』の文字が入ってるのかな。
トゥーンデッキ使いということで、じっくり戦うタイプと思いきやワンキル戦術。
どちらかというと、ワンキルも視野に入れたデッキ構築、と言った感じ?

>No.42
以前、金剛さんの番外編を書いた時、感想でアッキーさんが「№24」に反応していましたが、もしかして今回№42を使ったからこその反応だった……?
死神関連で24の数字、ってのが、あの後調べてみてもイマイチコレ!となるものがなかったんですよね……。

それでは、これで。

2019-08-18 日 01:15:14 | URL | ラギ [ 編集 ]

陰に隠れた その姿見せろ

実のところ、『死神』VS北村君の中で登場した4人のトラベラーの内、室井さんと五条さんは読者目線では死亡確定なので容疑者から外れます。つまり、鵜堂さんか倉橋さんかの二択。で、推理ドラマとかの容疑者で、殺意の高そうなオッサンと明るい感じのお姉さんだったら、大概は殺意の高そうなオッサンはミスリード。つまり、必然的に倉橋さんが犯人!

>デュエルの最後の文字化けみたいなところ
デュエル回想シーンは二箇所ありますが、後半の方、実は少し遠くから見ると「死」の文字がボンヤリと見えたりします(マジでボンヤリとしか見えない)。ゆっくり遠ざかると見えやすいかも?
ちなみに、この部分の作成と修正に一番時間がかかりました(笑)。私のパソコンでは上手く見れていたのに、いざウェブに載せると改行がずれてたり、文字数が多かったり・・・。ひょっとすると、パソコンやブラウザ、表示の仕方によっては見えないのか・・・?

>倉橋香美菜(くらはし かみな)
という訳で、彼女こそ『死神』の正体でした。美食の宝札(グルマンドロー)は、まさしく食べ物大好きな彼女ならでは。しかし、他のトラベラーを喰う存在になるとは・・・。
トゥーン使いにも関わらず、ガンガンに攻めるのが倉橋流。じっくりな料理も出来るけれど、インスタントな攻め方も出来る感じですね。まあ、ワンキルになったのは相手が第一位だったので、先攻で決めるしか勝機がないと思った故の結果なのかもしれません。

>No.42
多分、それっぽい気がします。24を入れ替えると42ですからね。
それと、どこかの段階で倉橋さんのトラベラー順位を24位にしようって話をアッキーさんとした記憶があります。その両方とも、かな?

それでは、また。

2019-08-18 日 15:25:04 | URL | 千花白龍 [ 編集 ]

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